2016年10月11日火曜日

バックギャモンフェスティバル 2016

10月8,9,10日に開催されたバックギャモンフェスティバル 2016に参加しました。忘れないうちに、いろいろあったことを書き残しておこうと思います。

日本選手権 1/8 サテライト

事前のネット予選にもエントリーしていましたが、2回エントリーしていずれも初戦負け。「今年はダイレクトエントリーするか・・」とも考えたのですが、ケチなので1/8サテライトにエントリーしました。
初戦の相手は、東京や横浜の例会でよくお会いする鈴木さん。「何もフェスでわざわざ対戦したくないよね」とお互いに言いつつ対戦しました。途中、スコアでリードされて危なかったのですが、逆転勝ちしました。後から振り返ってみると、この勝利が波に乗るきっかけを作ってくれたような気がします。
2回戦は小倉さん。5月の王位戦以来の対戦でした。このマッチも同じように逆転勝ち、リズムが出てきました。
サテライト決勝は、高知からいらした下元さん。初めての大会だという下元さんに対して、私は対戦中おしゃべり過ぎたようです、申し訳ありませんでした。
ということで、サテライトを勝ち上がることが出来、メインの1枠獲得しました。

日本選手権 メイン

去年の初戦は光吉さんでした。そして今年の相手も光吉さん! そんなことあるかと思いますが、全く知らないプレーヤーよりは、やり易いかもしれないです。去年は私が途中までリードしていたのに、光吉さんに最後まくられて無念の逆転負けでした。今年は一進一退の展開から、最後は私が競り勝ちました!
そして、2回戦の相手は私淑している景山プロでした! これまで対戦していただいたことは一度も無かったので、朝からワクワクしてました。試合の方は、(私を含め)大方の予想通り景山プロがリードを広げる展開となりました。スコアが開いてしまった局面でキューブをどうしたらいいかと悩む場面が多かった気がします。
最後はちょっとだけ粘りましたが、圧倒的なskillの差を感じて負けました。

日本選手権 コンソレーション

コンソレ初戦はEdでした。Edとの試合では途中トラブルがあったのですが、それは後述します。トラブルの後は、私の集中力はmaxとなり、試合は私が勝ちました。
二回戦は長尾くんでした。試合中は、長尾くんのペースに巻き込まれまいと意識してプレイしました。最後の場面では、レースで大量リードしていると判断した私の緩手を長尾くんが見逃さず、6ゾロ連発されて気持ちが折れそうでした。しかし、私もゾロ目振り返して薄氷の勝利でした。
三回戦は香港のSteve。試合の後半、私がいい目を振りすぎて、Steveがぼやくほどの展開で勝ちました。
2日目最後の試合は四鹿さんでした。この試合も出目の良さが継続し勝つことができました。

3日目となり、いよいよコンソレのベスト4でipetani魔王と対戦しました。魔王の強さはニコ生やBackgammonAceで周知の事実ですが、リアルに降臨した魔王も呆れるほど強かったです。
そんなわけで私の日本選手権は、コンソレベスト4という入賞圏内の末席でした。

スコアのトラブル

Edとの試合の中盤、私はスコアボードが更新されていないことに気づき、Edに「スコアが4-5じゃなくて、4-6だよね?」と確認したところ、「違うよ、3-6だろ」とのお答え。最初、彼は何を言っているのだろうかと理解できなかったのですが、要はお互いが記録していたスコアカードのスコアが食い違っていたことが判明したのでした。
これまでのマッチの経過を遡って、お互いの記憶と記録が正しいことを主張し合うのですが、肝心のポイントではお互いの意見が一致しません。

Ed:「君はこのゲームでどうやって2点取ったのか覚えているのかい?」
私:「覚えてませんよ じゃああなたは覚えているのですか?」
Ed:「覚えてる訳ないだろう 私は77歳だぞ!」
私:「だけどスコアボードを更新して、私が2点追加したのを見たでしょ?」
Ed:「スコアボードなんてオレは見てないよ 私のスコアカードの記録が正しいはずだ」

こんな不毛なやりとりになってしまいました。それもこれも、各ゲーム終了後にお互いのスコアカードを確認していなかった我々のブランダーです。なお悪いことに、こういう時にはマッチを録画してないんですよね・・ 後で棋譜起こしをしなかったとしても、できるだけマッチは録画しておこうと思いました。結局、大会を運営している望月さんに仲裁していただき、スコアは決まりました。

Edと議論している時、私は自分の主張を一歩も譲りませんでしたし、感情的になることもありませんでした。なぜなら、ドイツに住んでいた頃はこんなことが結構頻繁に起きていて、最後はどうなるかも見当がついていたからです。こういう時は、お互いに合意できるポイントを事実ベースで積み上げていって、ロジカルに判断すると「これは有りえないよね」というポイントが見つかれば、そこで決着をつけられます。しかし、今回のように事実が乏しい場合は、権威者(ディレクター)の判断に従う他ありません。
大事なことは、感情的になって相手を罵ったりしないことです。議論を散々したとしても、裁定が決まれば握手をしてゲーム再開です。我々がもめてしまったため、望月さんや周りのプレーヤーに大変ご迷惑をおかけしてしまいました。申し訳ありませんでした。

Jörgen Grandstedt

今年の世界チャンピオンにして、人類最多のthree time world championである。Jörgen Grandstedtがフェスティバルに来ていました。フェスティバルの初日、メイン本戦が始まる前にタリーズコーヒーで寛いでいたところ、Jörgenが後ろの席にやってきました。これはチャンスと思った私は声をかけ、しばらくお話させてもらいました。
「一緒に写真撮ってもらえませんか?」とお願いし、Ricoh Theta Sで撮影しました(こんな風に「自撮り」にも使えて便利ですよ)。そのあと、ひとしきりThetaを自慢したところ「そのカメラはどこで買えるのか?」と聞かれたので、その辺のカメラ屋に行けば売ってるはずと教えました。日本のお土産どうしようとかおっしゃってたので、まさかとは思いましたが・・

果たして、フェスの3日目にJörgenがやってきて、「おい、カメラ買ったぞ 使い方教えてくれ」と言われた時はビックリしました。私の営業力も大したものですねw。この後、私の自撮り棒を借りたJörgenは、渋谷の街でどんな写真撮ったかなぁ。


これから

今回の日本選手権で入賞しことに気を良くした私は、ショップで本を買ったりしました。白のダイスは、「自動棋譜取りシステム」のダイス認識をするときに、ダイスの目が黒いものも用意しておこうと思い買いました。
これからしばらくは、自動棋譜取りシステムの開発を続けたいと思います。フェスティバルで多くの方から「pipおじさん」に対するコメントをいただき、私のやる気は最高潮に高まっています。なおかつ、Phil先生も同様のシステムを開発しているそうなので、頑張らないとなーって感じです。アメリカのおじちゃん達はパワフルですね! 負けられんぞ。
目標は、12月までに棋譜取りができるプロトタイプ作って、名人リーグで実証実験に投入したいです。


最後になりますが、バックギャモンフェスティバルの運営の皆様、本当にありがとうございました。来年のフェスティバルも楽しみにしています。

3 件のコメント:

  1. 裁定の結局はどのようになったのでしょうか?後学のために教えていただければ幸いです。

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    1. お互いの主張が相容れない状況だったので、サイコロを振って合計で大きい目が出た方の主張を採用することに双方合意して、サイコロ振りました。

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