今年もそろそろ終わりですね。恒例のyear in reviewをします。
短くまとめると、パッとしない戦績の年でしたが、着実に強くなってると自分では思えた一年でした。
印象深い対局
昨シーズンの名人リーグは、赤坂2部リーグで2勝4敗と負け越し。中でも、那須さんとの対局は、那須さんお得意のDMPの形から負けて悔しかったです。
今年の自分の見せ場は、フェスティバルのネット予選くらいだったと思います。本戦では光吉さんに惜敗。
2015-16シーズンの名人戦はネット予選にエントリーしています。初戦は西澤さんとの対戦でしたが、こちらも惜敗。まあ、負けた時はいつも惜敗なんですが。
というわけで、概ね負けていた一年ですが、ギャモンは嫌いになってません。
今年の目標は達成できたか?
2014年のふりかえりを見ると、今年は目指していたところまで来れたように思います。
GGの最高レーティングは1860でした。PRは100ゲーム < 6.5 は達成。10ゲーム=4点台は多分達成できてませんが、5ゲームなら4点台が出たことはありました。
JBLのレーティングは無かったことにしたいような右肩下がりですが、負けるにはそれなりの理由があって、少し心当たりも付いてきました。例えば、このふりかえりでも勝った負けたのことばかり書いていますが、そもそもそれがいけないんじゃないかって気がしてます。
来年の目標
私のペースだと、一年でPRを1下げるのがやっとな気もしますが、来年は100ゲーム < 5.5では物足りない気がするので、100ゲーム < 5.0 を目標にしようと思います。これが達成できれば私も"A級の人"になれそうに思うので。
GGの最高レーティングは1900がターゲットです。
ちなみに以下は、直近50ゲームほどの値動きです。私にはうっすら右肩上がりに見えますね。
あとは、ギャモンについて自分で理解したなって思うことは、ブログに書いて共有していこうと思います。そんな風にまとめることが出来て初めて、実戦で使える知識になるような気がするので。
今年はあまり例会に参加できずネット中心だったのが残念でした。来年もきっとこんな感じだと思われますが、引き続きよろしくお願いいたします。良いお年を!
2015年12月29日火曜日
2015年12月22日火曜日
Evernoteでふりかえり
だいぶ前ですが、景山さんがKindleを使った学習法を紹介されていました。
ポジション整理に一番役に立つと思うのは、それぞれのノートにタグがつけられることです。例えば、"プライム合戦"とか"ホールディングゲーム"みたいに付けておくと、後で似たような局面を探すのに役立ちます。実際は、その局面を表すうまい名前を考えるのが大変ですが。
私もポジションの整理用にツールを使っているので簡単に紹介したいと思います。
Evernoteというサービスを使っています。アプリを入れればスマホでもPCでもデータが同期されるところが便利です。なのでちょっとした空き時間にじっくり悩んだりできて幸せです。
さらにEvernoteの「ノート」には、画像を貼り付けたり、XGファイルを添付したり、もちろんコメントを保存することもできます。
さらにEvernoteの「ノート」には、画像を貼り付けたり、XGファイルを添付したり、もちろんコメントを保存することもできます。
ポジション整理に一番役に立つと思うのは、それぞれのノートにタグがつけられることです。例えば、"プライム合戦"とか"ホールディングゲーム"みたいに付けておくと、後で似たような局面を探すのに役立ちます。実際は、その局面を表すうまい名前を考えるのが大変ですが。
どんな感じか、一つサンプルを共有します。
ノートのタイトルには、見直した時に正解だったかどうかでOXをつけます。このポジションの場合、一度見直して間違いだったので"X"になってます。
こうやって見直したポジションの中から、繰り返し間違えているものなど選んで、twitterでクイズ出したりしています。
— Masahiro Kisono (@mkisono) December 15, 2015
2015年11月2日月曜日
バックギャモンフェスティバル 光吉戦 その4
14-12/15pクロフォードです。5ゾロが出ました。
これが敗着だなって思う場面。
これだけピップでリードしていれば、素直に14ポイントをクリアすべきなのは明白なのですが、なぜか23/3としてしまいました。
この時、私はすごく時間を使っていたと思います。覚えているのは、ピップがまともに数えられなくなっていたこと。その結果、こんな手を打ってしまいました。
実戦では、この後光吉さんにデカゾロが連発して、普通にレースで負けました。なんとなく、せっかく5ゾロを出してやったのにちゃんと動かさなかった私が、ギャモンの神様に見放された瞬間だったなー なんて思ったのでした。
XGID=--CA-AC-B-b-eBB--b-bbb-A--:0:0:1:55:14:12:1:15:10
X:mkisono O:backammon
Score is X:14 O:12 15 pt.(s) match.
+13-14-15-16-17-18------19-20-21-22-23-24-+
| X X O | | O O O X |
| X X O | | O O O |
| | | |
| | | |
| | | |
| |BAR| |
| O | | |
| O | | |
| O | | X X |
| O O X | | X X |
| O O X | | X X X X |
+12-11-10--9--8--7-------6--5--4--3--2--1-+
Pip count X: 125 O: 141 X-O: 14-12/15 Crawford
Cube: 1
X to play 55
1. XG Roller+ 23/13 14/9(2) eq:+0.795
Player: 89.73% (G:3.33% B:0.02%)
Opponent: 10.27% (G:0.22% B:0.00%)
2. XG Roller+ 23/3 eq:+0.682 (-0.113)
Player: 84.12% (G:2.46% B:0.02%)
Opponent: 15.88% (G:0.83% B:0.01%)
3. 3-ply 23/13 8/3 6/1 eq:+0.634 (-0.160)
Player: 81.80% (G:2.75% B:0.01%)
Opponent: 18.20% (G:2.46% B:0.03%)
4. 3-ply 23/13 8/3(2) eq:+0.587 (-0.208)
Player: 79.43% (G:2.15% B:0.01%)
Opponent: 20.57% (G:2.58% B:0.03%)
5. 2-ply 23/8 6/1 eq:+0.536 (-0.258)
Player: 77.03% (G:8.33% B:0.03%)
Opponent: 22.97% (G:2.33% B:0.15%)
eXtreme Gammon Version: 2.10, MET: Kazaross XG2
これが敗着だなって思う場面。
これだけピップでリードしていれば、素直に14ポイントをクリアすべきなのは明白なのですが、なぜか23/3としてしまいました。
この時、私はすごく時間を使っていたと思います。覚えているのは、ピップがまともに数えられなくなっていたこと。その結果、こんな手を打ってしまいました。
実戦では、この後光吉さんにデカゾロが連発して、普通にレースで負けました。なんとなく、せっかく5ゾロを出してやったのにちゃんと動かさなかった私が、ギャモンの神様に見放された瞬間だったなー なんて思ったのでした。
XGID=--CA-AC-B-b-eBB--b-bbb-A--:0:0:1:55:14:12:1:15:10
X:mkisono O:backammon
Score is X:14 O:12 15 pt.(s) match.
+13-14-15-16-17-18------19-20-21-22-23-24-+
| X X O | | O O O X |
| X X O | | O O O |
| | | |
| | | |
| | | |
| |BAR| |
| O | | |
| O | | |
| O | | X X |
| O O X | | X X |
| O O X | | X X X X |
+12-11-10--9--8--7-------6--5--4--3--2--1-+
Pip count X: 125 O: 141 X-O: 14-12/15 Crawford
Cube: 1
X to play 55
1. XG Roller+ 23/13 14/9(2) eq:+0.795
Player: 89.73% (G:3.33% B:0.02%)
Opponent: 10.27% (G:0.22% B:0.00%)
2. XG Roller+ 23/3 eq:+0.682 (-0.113)
Player: 84.12% (G:2.46% B:0.02%)
Opponent: 15.88% (G:0.83% B:0.01%)
3. 3-ply 23/13 8/3 6/1 eq:+0.634 (-0.160)
Player: 81.80% (G:2.75% B:0.01%)
Opponent: 18.20% (G:2.46% B:0.03%)
4. 3-ply 23/13 8/3(2) eq:+0.587 (-0.208)
Player: 79.43% (G:2.15% B:0.01%)
Opponent: 20.57% (G:2.58% B:0.03%)
5. 2-ply 23/8 6/1 eq:+0.536 (-0.258)
Player: 77.03% (G:8.33% B:0.03%)
Opponent: 22.97% (G:2.33% B:0.15%)
eXtreme Gammon Version: 2.10, MET: Kazaross XG2
振り返ってみると、私はだいたい普段通りのプレイ。光吉さんはおそらくすごく調子が悪かった。もったいないことしたなと思いますが、きっとまたチャンスが来ると思うので、次の対戦が楽しみです。
バックギャモンフェスティバル 光吉戦 その3
途中、11-4/15pとリードした場面もありましたが、徐々に差を詰められ 12-12/15pで迎えた第14ゲームです。このあたりからのミスは致命傷になり兼ねません。
4ポイントのブロットが気になるのでカバーしましたがブランダーです。
黒は5ポイントにアンカーしているので、インナーへ打ち込んでも怖くありません。22/13とバックマンを逃がしてしまえば、次に2を振られなかったとき大変有利になります。ある意味ペイナウの形なんだと思いました。
XGID=--aBAbC-E---bC---cbcb-A---:0:0:1:63:12:12:0:15:10
X:mkisono O:backammon
Score is X:12 O:12 15 pt.(s) match.
+13-14-15-16-17-18------19-20-21-22-23-24-+
| X O O | | O O X |
| X O O | | O O |
| X O | | O |
| | | |
| | | |
| |BAR| |
| X | | |
| X | | |
| X | | X |
| O X | | X O X |
| O X | | X O X X O |
+12-11-10--9--8--7-------6--5--4--3--2--1-+
Pip count X: 129 O: 155 X-O: 12-12/15
Cube: 1
X to play 63
1. XG Roller++ 22/13 eq:+0.270
Player: 57.48% (G:7.92% B:0.18%)
Opponent: 42.52% (G:8.91% B:0.23%)
2. XG Roller++ 13/4 eq:+0.040 (-0.230)
Player: 50.28% (G:12.30% B:0.33%)
Opponent: 49.72% (G:9.18% B:0.30%)
3. 2-ply 22/16 4/1 eq:-0.016 (-0.286)
Player: 50.80% (G:9.39% B:0.17%)
Opponent: 49.20% (G:12.50% B:0.33%)
4. 1-ply 22/16 6/3 eq:-0.290 (-0.560)
Player: 44.27% (G:7.95% B:0.19%)
Opponent: 55.73% (G:15.79% B:0.57%)
5. 1-ply 22/16 13/10 eq:-0.401 (-0.671)
Player: 42.22% (G:8.23% B:0.22%)
Opponent: 57.78% (G:19.01% B:0.93%)
eXtreme Gammon Version: 2.10, MET: Kazaross XG2
4ポイントのブロットが気になるのでカバーしましたがブランダーです。
黒は5ポイントにアンカーしているので、インナーへ打ち込んでも怖くありません。22/13とバックマンを逃がしてしまえば、次に2を振られなかったとき大変有利になります。ある意味ペイナウの形なんだと思いました。
XGID=--aBAbC-E---bC---cbcb-A---:0:0:1:63:12:12:0:15:10
X:mkisono O:backammon
Score is X:12 O:12 15 pt.(s) match.
+13-14-15-16-17-18------19-20-21-22-23-24-+
| X O O | | O O X |
| X O O | | O O |
| X O | | O |
| | | |
| | | |
| |BAR| |
| X | | |
| X | | |
| X | | X |
| O X | | X O X |
| O X | | X O X X O |
+12-11-10--9--8--7-------6--5--4--3--2--1-+
Pip count X: 129 O: 155 X-O: 12-12/15
Cube: 1
X to play 63
1. XG Roller++ 22/13 eq:+0.270
Player: 57.48% (G:7.92% B:0.18%)
Opponent: 42.52% (G:8.91% B:0.23%)
2. XG Roller++ 13/4 eq:+0.040 (-0.230)
Player: 50.28% (G:12.30% B:0.33%)
Opponent: 49.72% (G:9.18% B:0.30%)
3. 2-ply 22/16 4/1 eq:-0.016 (-0.286)
Player: 50.80% (G:9.39% B:0.17%)
Opponent: 49.20% (G:12.50% B:0.33%)
4. 1-ply 22/16 6/3 eq:-0.290 (-0.560)
Player: 44.27% (G:7.95% B:0.19%)
Opponent: 55.73% (G:15.79% B:0.57%)
5. 1-ply 22/16 13/10 eq:-0.401 (-0.671)
Player: 42.22% (G:8.23% B:0.22%)
Opponent: 57.78% (G:19.01% B:0.93%)
eXtreme Gammon Version: 2.10, MET: Kazaross XG2
6/1とすると、目先の打たれる目を減らすことはできますが、さらに次ロールでもチャンスを与えてしまう確率が高いです。未だにこんなプレイをしてしまう自分にがっかりしますが、実戦ではブロットを打たれずクロフォードを取りました。
XGID=-BCCCbB----B-------cbbbbb-:1:-1:1:65:12:12:0:15:10
X:mkisono O:backammon
Score is X:12 O:12 15 pt.(s) match.
+13-14-15-16-17-18------19-20-21-22-23-24-+
| | | O O O O O O | +---+
| | | O O O O O O | | 2 |
| | | O | +---+
| | | |
| | | |
| |BAR| |
| | | |
| | | |
| | | X X X |
| X | | X O X X X X |
| X | | X O X X X X |
+12-11-10--9--8--7-------6--5--4--3--2--1-+
Pip count X: 63 O: 88 X-O: 12-12/15
Cube: 2, O own cube
X to play 65
1. XG Roller++ 11/6 eq:-0.120
Player: 46.97% (G:0.66% B:0.01%)
Opponent: 53.03% (G:1.52% B:0.02%)
2. XG Roller++ 6/1 eq:-0.218 (-0.098)
Player: 45.95% (G:0.76% B:0.01%)
Opponent: 54.05% (G:7.28% B:0.07%)
eXtreme Gammon Version: 2.10, MET: Kazaross XG2
バックギャモンフェスティバル 光吉戦 その2
前回のつづき
小刻みに点数が動き、5-3/15pとなった第6ゲームで、ブランダーを連発しました。
その前に、まずは黒(光吉さん)の振り番です。キューブアクション?
ピップはほぼ互角ですし、白はバックマンを一枚逃がしています。黒からダブルするほど有利には見えませんでしたが、XGはダブルせよと言います。
黒の自慢はフロントの形のよさでしょうか? ポイントが連続していますし、次のロールでフルプライムが出来る目もあります。一方の白は、ポイントが連続しておらずフルプライムはできそうにありません。インナーの強さでも負けています。
黒の出目を見ると、すぐにいい目が10通りはあります。これらを考慮するとダブルすべきとなるんだなと思いました。see also
XGID=-bB-B-C-B--AbD---b-cbbb-A-:0:0:-1:00:5:3:0:15:10
X:backammon O:mkisono
Score is X:3 O:5 15 pt.(s) match.
+13-14-15-16-17-18------19-20-21-22-23-24-+
| X O O | | O O O X |
| X O | | O O O X |
| | | O |
| | | |
| | | |
| |BAR| |
| | | |
| O | | |
| O | | X |
| O X | | X X X X |
| O X | | X X X X O |
+12-11-10--9--8--7-------6--5--4--3--2--1-+
Pip count X: 132 O: 133 X-O: 3-5/15
Cube: 1
X on roll, cube action
Analyzed in Rollout
No double
Player Winning Chances: 60.77% (G:30.00% B:0.92%)
Opponent Winning Chances: 39.23% (G:11.80% B:0.83%)
Double/Take
Player Winning Chances: 60.71% (G:31.13% B:0.93%)
Opponent Winning Chances: 39.29% (G:12.12% B:0.91%)
Cubeless Equities: No Double=+0.404, Double=+0.872
Cubeful Equities:
No double: +0.559 (-0.067)
Double/Take: +0.626
Double/Pass: +1.000 (+0.374)
Best Cube action: Double / Take
Rollout:
1296 Games rolled with Variance Reduction.
Moves: 3-ply, cube decisions: XG Roller
Confidence No Double: ± 0.012 (+0.547..+0.571)
Confidence Double: ± 0.019 (+0.608..+0.645)
Double Decision confidence: 100.0%
Take Decision confidence: 100.0%
Duration: 5 minutes 24 seconds
eXtreme Gammon Version: 2.10, MET: Kazaross XG2
2でエンターして、あとの6をどーするか? 一番作りたいのは5ポイントじゃないかと思い11/5としましたが、ブランダーでした。
バーポイントにスロットすると、6の目はデュプリケートしているし、スタックを解消することもできます。
XGID=-bB-B-C-B--AbD---b-bbbb-aA:0:0:1:62:5:3:0:15:10
X:mkisono O:backammon
Score is X:5 O:3 15 pt.(s) match.
+13-14-15-16-17-18------19-20-21-22-23-24-+
| X O | | O O O O O |
| X O | | O O O O |
| X | | |
| X | | |
| | X | |
| |BAR| |
| | | |
| | | |
| | | X |
| O X | | X X X O |
| O X X | | X X X O |
+12-11-10--9--8--7-------6--5--4--3--2--1-+
Pip count X: 134 O: 127 X-O: 5-3/15
Cube: 1
X to play 62
1. XG Roller++ Bar/23 13/7 eq:-0.611
Player: 40.91% (G:12.61% B:0.98%)
Opponent: 59.09% (G:33.00% B:1.35%)
2. XG Roller++ Bar/23 11/5 eq:-0.718 (-0.107)
Player: 39.40% (G:12.74% B:1.12%)
Opponent: 60.60% (G:34.95% B:0.79%)
3. 1-ply Bar/23 8/2 eq:-0.980 (-0.369)
Player: 35.22% (G:10.48% B:0.60%)
Opponent: 64.78% (G:35.75% B:1.17%)
eXtreme Gammon Version: 2.10, MET: Kazaross XG2
XGID=-aB-BAC-B---cD---b-bbbbAa-:0:0:1:61:5:3:0:15:10
X:mkisono O:backammon
Score is X:5 O:3 15 pt.(s) match.
+13-14-15-16-17-18------19-20-21-22-23-24-+
| X O | | O O O O X O |
| X O | | O O O O |
| X | | |
| X | | |
| | | |
| |BAR| |
| | | |
| | | |
| O | | X |
| O X | | X X X |
| O X | | X X X X O |
+12-11-10--9--8--7-------6--5--4--3--2--1-+
Pip count X: 126 O: 116 X-O: 5-3/15
Cube: 1
X to play 61
1. XG Roller++ 13/7 6/5 eq:-0.316
Player: 44.43% (G:14.13% B:0.62%)
Opponent: 55.57% (G:25.39% B:0.47%)
2. XG Roller++ 8/2 6/5 eq:-0.499 (-0.183)
Player: 39.18% (G:10.89% B:0.40%)
Opponent: 60.82% (G:22.57% B:0.47%)
3. 1-ply 13/7 8/7 eq:-0.840 (-0.523)
Player: 37.41% (G:10.32% B:0.35%)
Opponent: 62.59% (G:34.08% B:1.10%)
4. 1-ply 13/6 eq:-1.000 (-0.684)
Player: 32.93% (G:8.61% B:0.29%)
Opponent: 67.07% (G:30.76% B:0.58%)
5. 1-ply 13/7 5/4 eq:-1.000 (-0.684)
Player: 32.15% (G:7.94% B:0.25%)
Opponent: 67.85% (G:30.23% B:0.62%)
eXtreme Gammon Version: 2.10, MET: Kazaross XG2
小刻みに点数が動き、5-3/15pとなった第6ゲームで、ブランダーを連発しました。
その前に、まずは黒(光吉さん)の振り番です。キューブアクション?
ピップはほぼ互角ですし、白はバックマンを一枚逃がしています。黒からダブルするほど有利には見えませんでしたが、XGはダブルせよと言います。
黒の自慢はフロントの形のよさでしょうか? ポイントが連続していますし、次のロールでフルプライムが出来る目もあります。一方の白は、ポイントが連続しておらずフルプライムはできそうにありません。インナーの強さでも負けています。
黒の出目を見ると、すぐにいい目が10通りはあります。これらを考慮するとダブルすべきとなるんだなと思いました。see also
XGID=-bB-B-C-B--AbD---b-cbbb-A-:0:0:-1:00:5:3:0:15:10
X:backammon O:mkisono
Score is X:3 O:5 15 pt.(s) match.
+13-14-15-16-17-18------19-20-21-22-23-24-+
| X O O | | O O O X |
| X O | | O O O X |
| | | O |
| | | |
| | | |
| |BAR| |
| | | |
| O | | |
| O | | X |
| O X | | X X X X |
| O X | | X X X X O |
+12-11-10--9--8--7-------6--5--4--3--2--1-+
Pip count X: 132 O: 133 X-O: 3-5/15
Cube: 1
X on roll, cube action
Analyzed in Rollout
No double
Player Winning Chances: 60.77% (G:30.00% B:0.92%)
Opponent Winning Chances: 39.23% (G:11.80% B:0.83%)
Double/Take
Player Winning Chances: 60.71% (G:31.13% B:0.93%)
Opponent Winning Chances: 39.29% (G:12.12% B:0.91%)
Cubeless Equities: No Double=+0.404, Double=+0.872
Cubeful Equities:
No double: +0.559 (-0.067)
Double/Take: +0.626
Double/Pass: +1.000 (+0.374)
Best Cube action: Double / Take
Rollout:
1296 Games rolled with Variance Reduction.
Moves: 3-ply, cube decisions: XG Roller
Confidence No Double: ± 0.012 (+0.547..+0.571)
Confidence Double: ± 0.019 (+0.608..+0.645)
Double Decision confidence: 100.0%
Take Decision confidence: 100.0%
Duration: 5 minutes 24 seconds
eXtreme Gammon Version: 2.10, MET: Kazaross XG2
実戦ではキューブが動かず、光吉さんが41を振り、エースポイントに打ち込みました。私はオンザバーから62を振りました。
2でエンターして、あとの6をどーするか? 一番作りたいのは5ポイントじゃないかと思い11/5としましたが、ブランダーでした。
バーポイントにスロットすると、6の目はデュプリケートしているし、スタックを解消することもできます。
XGID=-bB-B-C-B--AbD---b-bbbb-aA:0:0:1:62:5:3:0:15:10
X:mkisono O:backammon
Score is X:5 O:3 15 pt.(s) match.
+13-14-15-16-17-18------19-20-21-22-23-24-+
| X O | | O O O O O |
| X O | | O O O O |
| X | | |
| X | | |
| | X | |
| |BAR| |
| | | |
| | | |
| | | X |
| O X | | X X X O |
| O X X | | X X X O |
+12-11-10--9--8--7-------6--5--4--3--2--1-+
Pip count X: 134 O: 127 X-O: 5-3/15
Cube: 1
X to play 62
1. XG Roller++ Bar/23 13/7 eq:-0.611
Player: 40.91% (G:12.61% B:0.98%)
Opponent: 59.09% (G:33.00% B:1.35%)
2. XG Roller++ Bar/23 11/5 eq:-0.718 (-0.107)
Player: 39.40% (G:12.74% B:1.12%)
Opponent: 60.60% (G:34.95% B:0.79%)
3. 1-ply Bar/23 8/2 eq:-0.980 (-0.369)
Player: 35.22% (G:10.48% B:0.60%)
Opponent: 64.78% (G:35.75% B:1.17%)
eXtreme Gammon Version: 2.10, MET: Kazaross XG2
次のロールも連続ブランダー。バーポイントにスロットして、打たれなければまだ戦えそうです。
XGID=-aB-BAC-B---cD---b-bbbbAa-:0:0:1:61:5:3:0:15:10
X:mkisono O:backammon
Score is X:5 O:3 15 pt.(s) match.
+13-14-15-16-17-18------19-20-21-22-23-24-+
| X O | | O O O O X O |
| X O | | O O O O |
| X | | |
| X | | |
| | | |
| |BAR| |
| | | |
| | | |
| O | | X |
| O X | | X X X |
| O X | | X X X X O |
+12-11-10--9--8--7-------6--5--4--3--2--1-+
Pip count X: 126 O: 116 X-O: 5-3/15
Cube: 1
X to play 61
1. XG Roller++ 13/7 6/5 eq:-0.316
Player: 44.43% (G:14.13% B:0.62%)
Opponent: 55.57% (G:25.39% B:0.47%)
2. XG Roller++ 8/2 6/5 eq:-0.499 (-0.183)
Player: 39.18% (G:10.89% B:0.40%)
Opponent: 60.82% (G:22.57% B:0.47%)
3. 1-ply 13/7 8/7 eq:-0.840 (-0.523)
Player: 37.41% (G:10.32% B:0.35%)
Opponent: 62.59% (G:34.08% B:1.10%)
4. 1-ply 13/6 eq:-1.000 (-0.684)
Player: 32.93% (G:8.61% B:0.29%)
Opponent: 67.07% (G:30.76% B:0.58%)
5. 1-ply 13/7 5/4 eq:-1.000 (-0.684)
Player: 32.15% (G:7.94% B:0.25%)
Opponent: 67.85% (G:30.23% B:0.62%)
eXtreme Gammon Version: 2.10, MET: Kazaross XG2
バックギャモンフェスティバル 光吉戦 その1
バックギャモンフェスティバルが終わった後は、燃え尽き症候群みたいな感じでしたが、またやる気が出てきたので、フェスでの対戦をじっくり振り返ってみることにします。
一回戦の相手は光吉さんでした。GGでは何度か対戦いただいたことがあり、対戦成績もそんなに悪くない相手だと認識してました(XGの記録によると6勝7敗)。リアルでの対戦は初めてだったし、先入観を持たすに試合できましたが、対戦後に光吉さんのレーティングを確認してビビったわけです。知らなくていいこともあるんだなーと思いましたw
さて、15ポイントマッチのオープニングゲームはありきたりの展開。私がバーポイントのホールディングゲームです。以下の局面で光吉さんダブル。
ピップ差は20くらいだし、まあいいだろうと思ってテイクしましたが、80点のエラーでした。
XGID=-----BDBB---bC-bcbBc-ba---:0:0:-1:00:0:0:0:15:10
X:backammon O:mkisono
Score is X:0 O:0 15 pt.(s) match.
+13-14-15-16-17-18------19-20-21-22-23-24-+
| X O O | | O O |
| X O O | | O O |
| | | O |
| | | O |
| | | |
| |BAR| |
| | | |
| | | |
| O X | | X |
| O X X X O | | X X |
| O X X X O | | X X X |
+12-11-10--9--8--7-------6--5--4--3--2--1-+
Pip count X: 118 O: 139 X-O: 0-0/15
Cube: 1
X on roll, cube action
Analyzed in Rollout
No double
Player Winning Chances: 78.75% (G:1.51% B:0.03%)
Opponent Winning Chances: 21.25% (G:0.82% B:0.02%)
Double/Take
Player Winning Chances: 79.31% (G:1.37% B:0.03%)
Opponent Winning Chances: 20.69% (G:0.85% B:0.03%)
Cubeless Equities: No Double=+0.582, Double=+1.198
Cubeful Equities:
No double: +0.941 (-0.059)
Double/Take: +1.080 (+0.080)
Double/Pass: +1.000
Best Cube action: Double / Pass
Rollout:
1296 Games rolled with Variance Reduction.
Moves: 3-ply, cube decisions: XG Roller
Confidence No Double: ± 0.007 (+0.934..+0.947)
Confidence Double: ± 0.009 (+1.071..+1.089)
Double Decision confidence: 100.0%
Take Decision confidence: 100.0%
Duration: 6 minutes 19 seconds
eXtreme Gammon Version: 2.10, MET: Kazaross XG2
この場面、よく見ると黒が8,9,10ポイントを持っているので、光吉さんのミッドから安全に着地できるポイントが多いです。実戦の進行はこのあと以下のポジションのようになりました。仮にここでキューブアクションだったとすると、Double - Take です。実戦での私は、このような形と同じじゃないかと考えていたと思われます。
XGID=----BCBBB---bB--cbBbbbb---:0:0:-1:00:0:0:0:15:10
X:backammon O:mkisono
Score is X:0 O:0 15 pt.(s) match.
+13-14-15-16-17-18------19-20-21-22-23-24-+
| X O O | | O O O |
| X O O | | O O O |
| | | O |
| | | |
| | | |
| |BAR| |
| | | |
| | | |
| X | | |
| O X X O | | X X X X |
| O X X O | | X X X X |
+12-11-10--9--8--7-------6--5--4--3--2--1-+
Pip count X: 105 O: 127 X-O: 0-0/15
Cube: 1
X on roll, cube action
Analyzed in Rollout
No double
Player Winning Chances: 74.85% (G:1.83% B:0.05%)
Opponent Winning Chances: 25.15% (G:1.57% B:0.05%)
Double/Take
Player Winning Chances: 74.93% (G:1.71% B:0.04%)
Opponent Winning Chances: 25.07% (G:1.57% B:0.05%)
Cubeless Equities: No Double=+0.500, Double=+1.013
Cubeful Equities:
No double: +0.796 (-0.084)
Double/Take: +0.880
Double/Pass: +1.000 (+0.120)
Best Cube action: Double / Take
Rollout:
1296 Games rolled with Variance Reduction.
Moves: 3-ply, cube decisions: XG Roller
Confidence No Double: ± 0.008 (+0.788..+0.804)
Confidence Double: ± 0.009 (+0.872..+0.889)
Double Decision confidence: 100.0%
Take Decision confidence: 100.0%
Duration: 8 minutes 08 seconds
eXtreme Gammon Version: 2.10, MET: Kazaross XG2
XGID=-----CCBBA--bB-bbbBbabb---:1:1:-1:51:0:0:0:15:10
X:backammon O:mkisono
Score is X:0 O:0 15 pt.(s) match.
+13-14-15-16-17-18------19-20-21-22-23-24-+
| X O O O | | O O | +---+
| X O O | | O O | | 2 |
| | | O O | +---+
| | | |
| | | |
| |BAR| |
| | | |
| | | |
| | | |
| O X X X O | | X X X |
| O X X X O | | X X X X |
+12-11-10--9--8--7-------6--5--4--3--2--1-+
Pip count X: 111 O: 134 X-O: 0-0/15
Cube: 2, O own cube
X to play 51
1. XG Roller++ 6/1 3/2 eq:+0.430
Player: 75.43% (G:2.09% B:0.03%)
Opponent: 24.57% (G:1.42% B:0.02%)
2. XG Roller++ 6/1 4/3 eq:+0.418 (-0.012)
Player: 75.04% (G:1.84% B:0.02%)
Opponent: 24.96% (G:1.47% B:0.02%)
3. XG Roller++ 6/5 6/1 eq:+0.415 (-0.015)
Player: 74.91% (G:1.76% B:0.02%)
Opponent: 25.09% (G:1.42% B:0.02%)
4. XG Roller++ 6/1 5/4 eq:+0.408 (-0.023)
Player: 74.69% (G:1.69% B:0.02%)
Opponent: 25.31% (G:1.54% B:0.02%)
5. XG Roller++ 10/9 10/5 eq:+0.398 (-0.032)
Player: 74.00% (G:2.40% B:0.06%)
Opponent: 26.00% (G:1.45% B:0.02%)
eXtreme Gammon Version: 2.10, MET: Kazaross XG2
教訓:ミッドからの着地点が多いときは、テイクは慎重に
つづく
一回戦の相手は光吉さんでした。GGでは何度か対戦いただいたことがあり、対戦成績もそんなに悪くない相手だと認識してました(XGの記録によると6勝7敗)。リアルでの対戦は初めてだったし、先入観を持たすに試合できましたが、対戦後に光吉さんのレーティングを確認してビビったわけです。知らなくていいこともあるんだなーと思いましたw
さて、15ポイントマッチのオープニングゲームはありきたりの展開。私がバーポイントのホールディングゲームです。以下の局面で光吉さんダブル。
XGID=-----BDBB---bC-bcbBc-ba---:0:0:-1:00:0:0:0:15:10
X:backammon O:mkisono
Score is X:0 O:0 15 pt.(s) match.
+13-14-15-16-17-18------19-20-21-22-23-24-+
| X O O | | O O |
| X O O | | O O |
| | | O |
| | | O |
| | | |
| |BAR| |
| | | |
| | | |
| O X | | X |
| O X X X O | | X X |
| O X X X O | | X X X |
+12-11-10--9--8--7-------6--5--4--3--2--1-+
Pip count X: 118 O: 139 X-O: 0-0/15
Cube: 1
X on roll, cube action
Analyzed in Rollout
No double
Player Winning Chances: 78.75% (G:1.51% B:0.03%)
Opponent Winning Chances: 21.25% (G:0.82% B:0.02%)
Double/Take
Player Winning Chances: 79.31% (G:1.37% B:0.03%)
Opponent Winning Chances: 20.69% (G:0.85% B:0.03%)
Cubeless Equities: No Double=+0.582, Double=+1.198
Cubeful Equities:
No double: +0.941 (-0.059)
Double/Take: +1.080 (+0.080)
Double/Pass: +1.000
Best Cube action: Double / Pass
Rollout:
1296 Games rolled with Variance Reduction.
Moves: 3-ply, cube decisions: XG Roller
Confidence No Double: ± 0.007 (+0.934..+0.947)
Confidence Double: ± 0.009 (+1.071..+1.089)
Double Decision confidence: 100.0%
Take Decision confidence: 100.0%
Duration: 6 minutes 19 seconds
eXtreme Gammon Version: 2.10, MET: Kazaross XG2
この場面、よく見ると黒が8,9,10ポイントを持っているので、光吉さんのミッドから安全に着地できるポイントが多いです。実戦の進行はこのあと以下のポジションのようになりました。仮にここでキューブアクションだったとすると、Double - Take です。実戦での私は、このような形と同じじゃないかと考えていたと思われます。
X:backammon O:mkisono
Score is X:0 O:0 15 pt.(s) match.
+13-14-15-16-17-18------19-20-21-22-23-24-+
| X O O | | O O O |
| X O O | | O O O |
| | | O |
| | | |
| | | |
| |BAR| |
| | | |
| | | |
| X | | |
| O X X O | | X X X X |
| O X X O | | X X X X |
+12-11-10--9--8--7-------6--5--4--3--2--1-+
Pip count X: 105 O: 127 X-O: 0-0/15
Cube: 1
X on roll, cube action
Analyzed in Rollout
No double
Player Winning Chances: 74.85% (G:1.83% B:0.05%)
Opponent Winning Chances: 25.15% (G:1.57% B:0.05%)
Double/Take
Player Winning Chances: 74.93% (G:1.71% B:0.04%)
Opponent Winning Chances: 25.07% (G:1.57% B:0.05%)
Cubeless Equities: No Double=+0.500, Double=+1.013
Cubeful Equities:
No double: +0.796 (-0.084)
Double/Take: +0.880
Double/Pass: +1.000 (+0.120)
Best Cube action: Double / Take
Rollout:
1296 Games rolled with Variance Reduction.
Moves: 3-ply, cube decisions: XG Roller
Confidence No Double: ± 0.008 (+0.788..+0.804)
Confidence Double: ± 0.009 (+0.872..+0.889)
Double Decision confidence: 100.0%
Take Decision confidence: 100.0%
Duration: 8 minutes 08 seconds
eXtreme Gammon Version: 2.10, MET: Kazaross XG2
焦点がバーポイントクリアであることを考えると、黒は8,9,10ポイントを維持する価値が高いようです。以下の51で10ポイントを外してしまうとエラーです。
X:backammon O:mkisono
Score is X:0 O:0 15 pt.(s) match.
+13-14-15-16-17-18------19-20-21-22-23-24-+
| X O O O | | O O | +---+
| X O O | | O O | | 2 |
| | | O O | +---+
| | | |
| | | |
| |BAR| |
| | | |
| | | |
| | | |
| O X X X O | | X X X |
| O X X X O | | X X X X |
+12-11-10--9--8--7-------6--5--4--3--2--1-+
Pip count X: 111 O: 134 X-O: 0-0/15
Cube: 2, O own cube
X to play 51
1. XG Roller++ 6/1 3/2 eq:+0.430
Player: 75.43% (G:2.09% B:0.03%)
Opponent: 24.57% (G:1.42% B:0.02%)
2. XG Roller++ 6/1 4/3 eq:+0.418 (-0.012)
Player: 75.04% (G:1.84% B:0.02%)
Opponent: 24.96% (G:1.47% B:0.02%)
3. XG Roller++ 6/5 6/1 eq:+0.415 (-0.015)
Player: 74.91% (G:1.76% B:0.02%)
Opponent: 25.09% (G:1.42% B:0.02%)
4. XG Roller++ 6/1 5/4 eq:+0.408 (-0.023)
Player: 74.69% (G:1.69% B:0.02%)
Opponent: 25.31% (G:1.54% B:0.02%)
5. XG Roller++ 10/9 10/5 eq:+0.398 (-0.032)
Player: 74.00% (G:2.40% B:0.06%)
Opponent: 26.00% (G:1.45% B:0.02%)
eXtreme Gammon Version: 2.10, MET: Kazaross XG2
つづく
2015年10月13日火曜日
バックギャモンフェスティバル 2015
今年もバックギャモンフェスティバルに参加しました。2日間たっぷり遊べて楽しかったです。
「あれ? 3日間じゃないの?」という話はありますが、理由は後述します。
日本選手権 メイン
毎年このトーナメントに出たいなと思っていたのですが、いまいち実力が足りなくて予選で負けてました。今年こそは出るぞと意気込みネット予選にエントリーしました。ところが、一回戦で会社の同僚である丸山さんに負けてしまい、リエントリーしました。こちらのトーナメントの対戦相手はいずれも「オープンクラス」の強豪ぞろいだったのですが、運良く勝ち上がることができ、念願のメイントーナメント出場を果たしました。
メイン一回戦の対戦相手は光吉さんでした。GGでは"backammon"さんと何度か対戦していただいたことがあったのですが、リアル対戦は初めてです。途中11-4/15pとリードし「これは勝てるかも」などと思っていたのですが、結局はDMPの末に逆転負け。とても悔しかったです。マッチのふりかえりはこのあとゆっくりと。
ベースキャンプ
「オープンクラス」ってどんな感じかあまり考えたことがなかったのですが、バックギャモンの最高峰を目指す登山だと考えると、頂上へアタックするための「ベースキャンプ」みたいなところだと感じました。そこには私のような無名の登山家もいれば伝説のクライマーみたいな人も集っている。
そしてそこはとても混んでいるじゃないかと感じました。麓からすごいスピードで走ってキャンプにたどり着いた若者も、百戦錬磨のシニアプレーヤーも、Mister XもFrankもみんな一箇所にギュウギュウしている。ここから抜け出すのは並大抵ではないぞと強く感じました。
もっと強くなって、さらに空気の薄いところを目指したいと思います。
脳の体力不足
光吉さんに勝てなかったのも、フェス三日目に参加できなかったのもこれが原因です。今の私にはロングマッチを何試合もこなすだけの「脳力」が足りないのでした。つまり、一試合こなす毎に気力と体力を使い過ぎてしまい、どっと疲れます。これではチャンピオンになれないなーと思ったので、そのためのトレーニングを考えたいと思っています。
Backgammon Aceに君臨するFrankが来日していました。彼とはぜひお話ししたいと思っていたのですが、チャンスが無くて残念でした。プレイしているところをちょっと見てましたが、いかにもタフなドイツ人って風情で、こいつなら一日中ずっとプレイしてても全然平気そうだなーと思いました。
ニコ生オフ会
活気のあるニコ生コミュニティの皆さんは、面白い企画を次々生み出していてすごいと思います。去年に続きオフ会に混ぜていただき、楽しい時間を過ごすことができました。ありがとうございました。
[生放送の様子]
ニコ生放送中 #theta360 - Spherical Image - RICOH THETA
[オフ会]
ニコ生オフ! #theta360 - Spherical Image - RICOH THETA
Yahoo!ギャモン
さっきふぃりあさんのブログを読んで、昔のことを少し思い出しました。
当時の私はまだ二十代で、会社の独身寮で一人暮らししてました。ギャモンを覚えたてでYahoo!ギャモンに入り浸り、電話代が月二万円とかになってしまい「これはまずいぞ」なんてことになってました。そう、当時はインターネットに接続するために、電話回線にモデムをつないでたんですよね・・
今年のフェスでは、1ポイント勝ち抜きバトルで4連勝したところでふぃりあさんが登場し、連勝ストップ。メインのコンソレではucoさんに負け。Yahoo!ギャモンに集っていたメンバーと十数年経っても、いまだに楽しく遊べるバックギャモンとはなんと奥深いゲームなんでしょう!
さっきふぃりあさんのブログを読んで、昔のことを少し思い出しました。
当時の私はまだ二十代で、会社の独身寮で一人暮らししてました。ギャモンを覚えたてでYahoo!ギャモンに入り浸り、電話代が月二万円とかになってしまい「これはまずいぞ」なんてことになってました。そう、当時はインターネットに接続するために、電話回線にモデムをつないでたんですよね・・
今年のフェスでは、1ポイント勝ち抜きバトルで4連勝したところでふぃりあさんが登場し、連勝ストップ。メインのコンソレではucoさんに負け。Yahoo!ギャモンに集っていたメンバーと十数年経っても、いまだに楽しく遊べるバックギャモンとはなんと奥深いゲームなんでしょう!
2015年9月9日水曜日
Backgammon dice recognition with Caffe
このブログでは異色の、技術ネタシリーズその2です。
前回は、バックギャモンをプレイしている動画からダイスと思われる領域を切り出して拡大表示してみました。今回は一歩進んで、画像認識技術を使ってダイスの目を読んでみました。
やったこと:
ということで、こんなものが出来ました。
ニューラルネット自体は95%以上の正解率まで学習されているはずなのですが、まだまだ認識間違いが多いです。特に"6"がダメだなって感じです。人間にははっきり違いが分かるのですが、3とか4と誤認識する場合が多いです。
次は何しよっかなと思案していますが、チェッカーの位置を認識してピップ表示したり、あわよくばキューブの判断をしてくれる"リアル"Aceボタンとか作ってみたいです。
前回は、バックギャモンをプレイしている動画からダイスと思われる領域を切り出して拡大表示してみました。今回は一歩進んで、画像認識技術を使ってダイスの目を読んでみました。
やったこと:
- 前回作ったシステムを使って、YouTubeで公開されている有名プレーヤーのプレイ動画から、ダイス部分を切り出して保存する。
- これらの大量の画像を手作業でラベル付け(1,2.. 6)する。
- Caffeというツールでニューラルネットワークに深層学習させる。
- 前回作ったシステムを改造して、リアルタイムにダイスの目を認識させて、結果を表示するようにした。
ということで、こんなものが出来ました。
ニューラルネット自体は95%以上の正解率まで学習されているはずなのですが、まだまだ認識間違いが多いです。特に"6"がダメだなって感じです。人間にははっきり違いが分かるのですが、3とか4と誤認識する場合が多いです。
次は何しよっかなと思案していますが、チェッカーの位置を認識してピップ表示したり、あわよくばキューブの判断をしてくれる"リアル"Aceボタンとか作ってみたいです。
2015年8月12日水曜日
ULTIMATE GAMING MACHINE
夏休みに、画像処理プログラムの開発を進めようと思い、新しいノートパソコンを買いました。
画像処理を高速に行うために、NvidiaのGPUが入っているモデルにしました。つまりゲーミングマシンですね。
名目はプログラムの開発なわけですが、当然ギャモンもします。XGの解析速度がどれくらい速くなったか、これまで使っていたパソコンと比べてみました。
これまでは2010年モデルのiMacに、bootcampでWindows 8を入れて使ってました。これでも十分速いと思ってました。CPUはCore i5 2.8GHzです。
新しいノートPCは、ざっくりこれの2倍くらいの速さです。XG Roller++の解析なら、パソコンのファンが少しうなりを上げるとすぐに終わります。今時のCPUは速いですね。
最近の対戦で気になったポジションがあったのでロールアウトしました。
5ポイントマッチのオープニングゲームで、白の私からダブルしました。黒が4ポイントにアンカーしている形はよくあると思うのですが、それがブロットだとどう判断したものか、よく分かりませんでした。
ロールアウト結果は以下の通りで、勝率80%以上の大パスでした。こちらには悪い目は無いし、相手としては、せいぜい分の悪いランニングに持ち込むくらいしか勝ち目がないのだなと思いました。
処理時間は、これまで使っていたパソコンと比べて、やっぱり2倍くらい高速でした。XGの解析がGPUで高速化できるとしたら、ぜひ対応してもらいたいです。
XGID=--A-aCE-C---dC---bbbb---b-:0:0:1:00:0:0:0:5:10
X:mkisono O:uco
Score is X:0 O:0 5 pt.(s) match.
+13-14-15-16-17-18------19-20-21-22-23-24-+
| X O O | | O O O |
| X O O | | O O O |
| X | | |
| | | |
| | | |
| |BAR| |
| | | X |
| O | | X |
| O X | | X X |
| O X | | X X |
| O X | | X X O X |
+12-11-10--9--8--7-------6--5--4--3--2--1-+
Pip count X: 110 O: 127 X-O: 0-0/5
Cube: 1
X on roll, cube action
Analyzed in Rollout
No double
Player Winning Chances: 80.29% (G:14.16% B:0.07%)
Opponent Winning Chances: 19.71% (G:1.50% B:0.03%)
Double/Take
Player Winning Chances: 80.91% (G:14.46% B:0.07%)
Opponent Winning Chances: 19.09% (G:1.65% B:0.06%)
Cubeless Equities: No Double=+0.722, Double=+1.504
Cubeful Equities:
No double: +0.982 (-0.018)
Double/Take: +1.356 (+0.356)
Double/Pass: +1.000
Best Cube action: Double / Pass
Rollout:
1296 Games rolled with Variance Reduction.
Moves: 3-ply, cube decisions: XG Roller
Confidence No Double: ± 0.004 (+0.979..+0.986)
Confidence Double: ± 0.010 (+1.346..+1.366)
Double Decision confidence: 100.0%
Take Decision confidence: 100.0%
Duration: 3 minutes 08 seconds (新しいPC)
eXtreme Gammon Version: 2.10, MET: Kazaross XG2
画像処理を高速に行うために、NvidiaのGPUが入っているモデルにしました。つまりゲーミングマシンですね。
名目はプログラムの開発なわけですが、当然ギャモンもします。XGの解析速度がどれくらい速くなったか、これまで使っていたパソコンと比べてみました。
これまでは2010年モデルのiMacに、bootcampでWindows 8を入れて使ってました。これでも十分速いと思ってました。CPUはCore i5 2.8GHzです。
新しいノートPCは、ざっくりこれの2倍くらいの速さです。XG Roller++の解析なら、パソコンのファンが少しうなりを上げるとすぐに終わります。今時のCPUは速いですね。
最近の対戦で気になったポジションがあったのでロールアウトしました。
5ポイントマッチのオープニングゲームで、白の私からダブルしました。黒が4ポイントにアンカーしている形はよくあると思うのですが、それがブロットだとどう判断したものか、よく分かりませんでした。
ロールアウト結果は以下の通りで、勝率80%以上の大パスでした。こちらには悪い目は無いし、相手としては、せいぜい分の悪いランニングに持ち込むくらいしか勝ち目がないのだなと思いました。
処理時間は、これまで使っていたパソコンと比べて、やっぱり2倍くらい高速でした。XGの解析がGPUで高速化できるとしたら、ぜひ対応してもらいたいです。
XGID=--A-aCE-C---dC---bbbb---b-:0:0:1:00:0:0:0:5:10
X:mkisono O:uco
Score is X:0 O:0 5 pt.(s) match.
+13-14-15-16-17-18------19-20-21-22-23-24-+
| X O O | | O O O |
| X O O | | O O O |
| X | | |
| | | |
| | | |
| |BAR| |
| | | X |
| O | | X |
| O X | | X X |
| O X | | X X |
| O X | | X X O X |
+12-11-10--9--8--7-------6--5--4--3--2--1-+
Pip count X: 110 O: 127 X-O: 0-0/5
Cube: 1
X on roll, cube action
Analyzed in Rollout
No double
Player Winning Chances: 80.29% (G:14.16% B:0.07%)
Opponent Winning Chances: 19.71% (G:1.50% B:0.03%)
Double/Take
Player Winning Chances: 80.91% (G:14.46% B:0.07%)
Opponent Winning Chances: 19.09% (G:1.65% B:0.06%)
Cubeless Equities: No Double=+0.722, Double=+1.504
Cubeful Equities:
No double: +0.982 (-0.018)
Double/Take: +1.356 (+0.356)
Double/Pass: +1.000
Best Cube action: Double / Pass
Rollout:
1296 Games rolled with Variance Reduction.
Moves: 3-ply, cube decisions: XG Roller
Confidence No Double: ± 0.004 (+0.979..+0.986)
Confidence Double: ± 0.010 (+1.346..+1.366)
Double Decision confidence: 100.0%
Take Decision confidence: 100.0%
Duration: 3 minutes 08 seconds (新しいPC)
Duration: 5 minutes 35 seconds (これまでのPC)
eXtreme Gammon Version: 2.10, MET: Kazaross XG2
2015年8月11日火曜日
偽リファレンスに気を付けろ
先日の日野くんの対戦より。
ダブルされた私は、景山さんの本に書いてある「リファレンス」と比較して局面を判断しました。
ということでリファレンスではテイクの状況だったとしても、この局面はより悪いと思ってパスしたのでした。
ところが、上記の考察には大きな間違いがあって、本に書いてあるリファレンスはスプリットしているインナーのバックマンがアタックされる形なので、自分のコマはオンザバーなのでした。
オンザバーとアウターにブロットがあるのでどちらがよいのか? 当然盤上にいる方がましなのでした。すぐに危ない出目が多いとはいえ、アタックをしのいでアンカーを取れれば十分に戦えるはずです。よってここはテイクが正解でした。
XGID=-aa---E-C-A-dD-Aaa-c-Ab-b-:0:0:-1:D:0:0:0:7:10
X:hinognu O:mkisono
Score is X:0 O:0 7 pt.(s) match.
+13-14-15-16-17-18------19-20-21-22-23-24-+
| X O O | | O X X |
| X O | | O |
| X O | | O |
| X | | O |
| | | O |
| |BAR| |
| | | |
| O | | |
| O | | X |
| O | | X X X |
| O O X X | | X O X X |
+12-11-10--9--8--7-------6--5--4--3--2--1-+
Pip count X: 142 O: 152 X-O: 0-0/7
Cube: 1
X on roll, cube action
Analyzed in XG Roller++
Player Winning Chances: 61.27% (G:33.82% B:1.04%)
Opponent Winning Chances: 38.73% (G:8.70% B:0.49%)
Cubeless Equities: No Double=+0.488, Double=+1.022
Cubeful Equities:
No double: +0.591 (-0.122)
Double/Take: +0.713
Double/Pass: +1.000 (+0.287)
Best Cube action: Double / Take
eXtreme Gammon Version: 2.10, MET: Kazaross XG2
日野戦の棋譜入力中 これテイクなのかよ・・ ショックです pic.twitter.com/txdh8ILjHu
— Masahiro Kisono (@mkisono) July 27, 2015
7ポイントマッチのオープニングゲーム。私はバックマンを11ポイントへ進めていましたが、日野くんが5ゾロを振ってブリッツの体勢です。ダブルされた私は、景山さんの本に書いてある「リファレンス」と比較して局面を判断しました。
- 相手のインナーにあるブロットが攻撃される(2,5,4の目中心に)
- (リファレンスには存在しない)アウターのブロットが攻撃される(3の目を中心に)
ということでリファレンスではテイクの状況だったとしても、この局面はより悪いと思ってパスしたのでした。
ところが、上記の考察には大きな間違いがあって、本に書いてあるリファレンスはスプリットしているインナーのバックマンがアタックされる形なので、自分のコマはオンザバーなのでした。
オンザバーとアウターにブロットがあるのでどちらがよいのか? 当然盤上にいる方がましなのでした。すぐに危ない出目が多いとはいえ、アタックをしのいでアンカーを取れれば十分に戦えるはずです。よってここはテイクが正解でした。
XGID=-aa---E-C-A-dD-Aaa-c-Ab-b-:0:0:-1:D:0:0:0:7:10
X:hinognu O:mkisono
Score is X:0 O:0 7 pt.(s) match.
+13-14-15-16-17-18------19-20-21-22-23-24-+
| X O O | | O X X |
| X O | | O |
| X O | | O |
| X | | O |
| | | O |
| |BAR| |
| | | |
| O | | |
| O | | X |
| O | | X X X |
| O O X X | | X O X X |
+12-11-10--9--8--7-------6--5--4--3--2--1-+
Pip count X: 142 O: 152 X-O: 0-0/7
Cube: 1
X on roll, cube action
Analyzed in XG Roller++
Player Winning Chances: 61.27% (G:33.82% B:1.04%)
Opponent Winning Chances: 38.73% (G:8.70% B:0.49%)
Cubeless Equities: No Double=+0.488, Double=+1.022
Cubeful Equities:
No double: +0.591 (-0.122)
Double/Take: +0.713
Double/Pass: +1.000 (+0.287)
Best Cube action: Double / Take
eXtreme Gammon Version: 2.10, MET: Kazaross XG2
@mkisono 普通の55ブリッツはオンザバーですが、ここではオンザバーじゃないからテイクですね。
— なかむら よしゆき (@bgyoshi) July 28, 2015
2015年8月2日日曜日
Backgammon dice detection with OpenCV
最近、仕事でOpenCVというツールの使い方を少し覚えました。OpenCVというのは、コンピュータビジョン用のライブラリで、様々な画像処理を行うことができます。OpenCVにはいろんな機能があるので、全部分かったなんてことは全く無いのですが、とりあえず使えるようになった機能だけでも、そこそこ役に立つものができそうな雰囲気になってきたので、バックギャモンに応用してみました。
ご覧の通り、ダイスを検出して拡大表示するプログラムです。最近のバックギャモンのネット中継は高画質なので、ダイスの目まではっきり見えます。ただし問題は自分の目が悪いこと。ダイスだけ拡大してくれたらなぁ、と思ったことが多々あるので、自分でやってみました。
現在のプログラムは「背景差分法」というアルゴリズムを使っています。バックギャモンの動画では、ボードが固定されており、動いているのはプレイヤーの手やチェッカー、それと今回検出したい「ダイス」です。背景差分法を使うと、これらの動いている物がどこにあるか検出することができます。それらの物体の中から、ダイスの動きの特徴をするものを取り出す処理を書きました。
「ダイスの動きの特徴」を観察すると、プレイヤーの手やチェッカーに比べて小さい物体が動いてきて、最後には「止まる」ことが分かりました。というのはバックギャモンプレーヤーなら誰でも知っていますが、コンピューターのプログラムにはいちいち教えてやらないといけません。面倒ですね。
これくらいのプログラムでも、ネット中継のエクスペリエンス向上にはちょっと役い立つだろうと思います。
ついでに、今後の開発ロードマップも明らかにしておきましょう。
とりあえずここまでです。そうすれば、私の棋譜入力ライフがだいぶ改善するはずです!
やってみて分かったのですが、この処理は計算量が多いので、動画をリアルタイムで処理できません。GPUで処理させればもっと高速に処理できると期待できるのですが、うちにはGPU搭載のパソコンが無いのでした。Macはオシャレ過ぎて役に立た無いことが分かったので、ここはWindowsの”ゲーミングマシン"でも新調しようかと思います。そうすれば、XGの解析もあっという間に終わるんじゃ無いかな。そろそろWindows 8パソコンが投げ売りになってたりするとうれしいのですが。
ダイス画像からの出目認識は、今をときめくDeep learningでやってみようと思います。これが有名な手段の目的化ですね。実際のところ、今回試作したプログラムは、ダイス画像を収集するためのツールとして作ろうと思い立ちました。Deep learningでは学習用に大量のデータが必要だと聞きました。ダイスくらい簡単なものならそれほどデータはいらないのかもしれませんが、所詮Deep learningをやってみたいだけなので気にしないでください。
Deep learningでダイスが判別できるようになれば、背景差分法をタイムラプス動画に適用した場合でも、差分を手当たり次第認識させることでダイス認識がうまくいくんじゃないかと考えています。
ご覧の通り、ダイスを検出して拡大表示するプログラムです。最近のバックギャモンのネット中継は高画質なので、ダイスの目まではっきり見えます。ただし問題は自分の目が悪いこと。ダイスだけ拡大してくれたらなぁ、と思ったことが多々あるので、自分でやってみました。
現在のプログラムは「背景差分法」というアルゴリズムを使っています。バックギャモンの動画では、ボードが固定されており、動いているのはプレイヤーの手やチェッカー、それと今回検出したい「ダイス」です。背景差分法を使うと、これらの動いている物がどこにあるか検出することができます。それらの物体の中から、ダイスの動きの特徴をするものを取り出す処理を書きました。
「ダイスの動きの特徴」を観察すると、プレイヤーの手やチェッカーに比べて小さい物体が動いてきて、最後には「止まる」ことが分かりました。というのはバックギャモンプレーヤーなら誰でも知っていますが、コンピューターのプログラムにはいちいち教えてやらないといけません。面倒ですね。
これくらいのプログラムでも、ネット中継のエクスペリエンス向上にはちょっと役い立つだろうと思います。
ついでに、今後の開発ロードマップも明らかにしておきましょう。
- 検出したダイスの目をコンピュータで認識して、きれいな画像で表示する(現在は動画から切り出して拡大表示)。
- タイムラプス動画でもダイスを認識できるようにする
とりあえずここまでです。そうすれば、私の棋譜入力ライフがだいぶ改善するはずです!
やってみて分かったのですが、この処理は計算量が多いので、動画をリアルタイムで処理できません。GPUで処理させればもっと高速に処理できると期待できるのですが、うちにはGPU搭載のパソコンが無いのでした。Macはオシャレ過ぎて役に立た無いことが分かったので、ここはWindowsの”ゲーミングマシン"でも新調しようかと思います。そうすれば、XGの解析もあっという間に終わるんじゃ無いかな。そろそろWindows 8パソコンが投げ売りになってたりするとうれしいのですが。
ダイス画像からの出目認識は、今をときめくDeep learningでやってみようと思います。これが有名な手段の目的化ですね。実際のところ、今回試作したプログラムは、ダイス画像を収集するためのツールとして作ろうと思い立ちました。Deep learningでは学習用に大量のデータが必要だと聞きました。ダイスくらい簡単なものならそれほどデータはいらないのかもしれませんが、所詮Deep learningをやってみたいだけなので気にしないでください。
Deep learningでダイスが判別できるようになれば、背景差分法をタイムラプス動画に適用した場合でも、差分を手当たり次第認識させることでダイス認識がうまくいくんじゃないかと考えています。
2015年7月18日土曜日
バックマン初期配置でもダブルせよ
先週末は、望月さんと景山さんの対戦を途中まで観戦していました。素晴らしい攻防で見応えありました。難解過ぎて分からない展開も多かったのですが、その中からひとつ取り上げます。
スコア5-5/25pのこの場面で、景山さんがダブルしました。まったく予見していなかった私の反応は、
次の出目を調べると、少なくとも18通りはいい目です。なおかつポイントオンやアタックをしかける展開になるので、ギャモン率も30%と高いです。
ものすごくいい目
66 24/18(2) 9/3*(2) +1.188
55 8/3*(2) 6/1*(2) +0.972
非常にいい目
33 24/18(2) +0.877
64 24/14* +0.871
22,62 9/3* 5/3 +0.839
43,61 24/17* +0.828
65 9/3* 8/3 +0.791
52 8/3* 5/3 +0.744
いい目
44 9/1*(2) +0.613
11 5/3* 3/1* +0.598
XGID=-a-aBCB-BB--dBa--a-bc-b-B-:0:0:1:00:5:5:0:25:10
X:michy O:mochy
Score is X:5 O:5 25 pt.(s) match.
+13-14-15-16-17-18------19-20-21-22-23-24-+
| X O O | | O O O X |
| X | | O O O X |
| | | O |
| | | |
| | | |
| |BAR| |
| | | |
| O | | |
| O | | X |
| O X X | | X X X |
| O X X | | X X X O O |
+12-11-10--9--8--7-------6--5--4--3--2--1-+
Pip count X: 143 O: 150 X-O: 5-5/25
Cube: 1
X on roll, cube action
Analyzed in XG Roller++
Player Winning Chances: 63.02% (G:30.64% B:2.71%)
Opponent Winning Chances: 36.98% (G:11.46% B:0.80%)
Cubeless Equities: No Double=+0.476, Double=+0.979
Cubeful Equities:
No double: +0.618 (-0.079)
Double/Take: +0.697
Double/Pass: +1.000 (+0.303)
Best Cube action: Double / Take
eXtreme Gammon Version: 2.10, MET: Kazaross XG2
以下の17通りはいい目です。インダイレクトショットが決まる、バーポイントを塞ぐ、5ポイントボードにするなど、有利な展開になります。
66 24/18(2) 13/7(2) +0.976
64 24/14* +0.917
33 24/18(2) +0.910
22,62 13/7 9/7 +0.904
11 9/7 8/7(2) +0.862
21 9/7 8/7 +0.855
53 24/16* +0.849
61 13/7 8/7 +0.766
65 9/3 8/3 +0.703
上のポジションとの違いは、黒が2ポイントにセミデッドマンがいる、アウターを支配されているなど不利な点がありますが、バックマンを割っていないためアタックされる危険はありません。よってギャモン率は21%台です。
XGID=-bB-BBB-BA---Ba-ab-bb-bcB-:0:0:1:00:0:0:3:0:10
X:Player 1 O:Player 2
Score is X:0 O:0. Unlimited Game, Jacoby Beaver
+13-14-15-16-17-18------19-20-21-22-23-24-+
| X O O O | | O O O O X |
| X O | | O O O O X |
| | | O |
| | | |
| | | |
| |BAR| |
| | | |
| | | |
| | | |
| X | | X X X X O |
| X X | | X X X X O |
+12-11-10--9--8--7-------6--5--4--3--2--1-+
Pip count X: 133 O: 118 X-O: 0-0
Cube: 1
X on roll, cube action
Analyzed in XG Roller++
Player Winning Chances: 65.69% (G:21.66% B:1.48%)
Opponent Winning Chances: 34.31% (G:10.89% B:0.69%)
Cubeless Equities: No Double=+0.429, Double=+0.879
Cubeful Equities:
No double: +0.572 (-0.063)
Double/Take: +0.635
Double/Pass: +1.000 (+0.365)
Best Cube action: Double / Take
eXtreme Gammon Version: 2.10
これらのポジションから得た私の教訓は、特に無いのが実情なのですが、そもそもバックマンが初期配置の状態でボケっとしていると、ダブルのチャンスを逃すこともあると気づいたことくらいです。
スコア5-5/25pのこの場面で、景山さんがダブルしました。まったく予見していなかった私の反応は、
おー まじか! さすがやー pic.twitter.com/aIVf7bDkzg
— Masahiro Kisono (@mkisono) July 12, 2015
なぜここでダブルなんでしょうか?次の出目を調べると、少なくとも18通りはいい目です。なおかつポイントオンやアタックをしかける展開になるので、ギャモン率も30%と高いです。
ものすごくいい目
66 24/18(2) 9/3*(2) +1.188
55 8/3*(2) 6/1*(2) +0.972
非常にいい目
33 24/18(2) +0.877
64 24/14* +0.871
22,62 9/3* 5/3 +0.839
43,61 24/17* +0.828
65 9/3* 8/3 +0.791
52 8/3* 5/3 +0.744
いい目
44 9/1*(2) +0.613
11 5/3* 3/1* +0.598
XGID=-a-aBCB-BB--dBa--a-bc-b-B-:0:0:1:00:5:5:0:25:10
X:michy O:mochy
Score is X:5 O:5 25 pt.(s) match.
+13-14-15-16-17-18------19-20-21-22-23-24-+
| X O O | | O O O X |
| X | | O O O X |
| | | O |
| | | |
| | | |
| |BAR| |
| | | |
| O | | |
| O | | X |
| O X X | | X X X |
| O X X | | X X X O O |
+12-11-10--9--8--7-------6--5--4--3--2--1-+
Pip count X: 143 O: 150 X-O: 5-5/25
Cube: 1
X on roll, cube action
Analyzed in XG Roller++
Player Winning Chances: 63.02% (G:30.64% B:2.71%)
Opponent Winning Chances: 36.98% (G:11.46% B:0.80%)
Cubeless Equities: No Double=+0.476, Double=+0.979
Cubeful Equities:
No double: +0.618 (-0.079)
Double/Take: +0.697
Double/Pass: +1.000 (+0.303)
Best Cube action: Double / Take
eXtreme Gammon Version: 2.10, MET: Kazaross XG2
一方のわたくし。BGAceを振り返っていたら、似たような場面でmissed doubleしてました。
以下の17通りはいい目です。インダイレクトショットが決まる、バーポイントを塞ぐ、5ポイントボードにするなど、有利な展開になります。
66 24/18(2) 13/7(2) +0.976
64 24/14* +0.917
33 24/18(2) +0.910
22,62 13/7 9/7 +0.904
11 9/7 8/7(2) +0.862
21 9/7 8/7 +0.855
53 24/16* +0.849
61 13/7 8/7 +0.766
65 9/3 8/3 +0.703
上のポジションとの違いは、黒が2ポイントにセミデッドマンがいる、アウターを支配されているなど不利な点がありますが、バックマンを割っていないためアタックされる危険はありません。よってギャモン率は21%台です。
XGID=-bB-BBB-BA---Ba-ab-bb-bcB-:0:0:1:00:0:0:3:0:10
X:Player 1 O:Player 2
Score is X:0 O:0. Unlimited Game, Jacoby Beaver
+13-14-15-16-17-18------19-20-21-22-23-24-+
| X O O O | | O O O O X |
| X O | | O O O O X |
| | | O |
| | | |
| | | |
| |BAR| |
| | | |
| | | |
| | | |
| X | | X X X X O |
| X X | | X X X X O |
+12-11-10--9--8--7-------6--5--4--3--2--1-+
Pip count X: 133 O: 118 X-O: 0-0
Cube: 1
X on roll, cube action
Analyzed in XG Roller++
Player Winning Chances: 65.69% (G:21.66% B:1.48%)
Opponent Winning Chances: 34.31% (G:10.89% B:0.69%)
Cubeless Equities: No Double=+0.429, Double=+0.879
Cubeful Equities:
No double: +0.572 (-0.063)
Double/Take: +0.635
Double/Pass: +1.000 (+0.365)
Best Cube action: Double / Take
eXtreme Gammon Version: 2.10
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