2018年7月1日日曜日

おうち kifu.me

kifu.meの開発を始めたのは、ちょうど一年くらい前でした。当初から、低コストで運用できるシステムを構想し、Amazon Web Services(AWS)の各種マネージドサービスを駆使して作りました。その結果、手離れが良くて運用が楽チンなサービスが出来ました。コスト面では、kifu.meが使っているAWSのほとんどの機能が、タダみたいな料金で使えるのですが、唯一データベースだけが、コストがかかってました(飲み会1回分/毎月 くらいのコスト)。そのため、サービスを利用している人にコストを負担してもらおうかと考えていましたが、最近別の作戦に切り替えました。

データベースは「自宅サーバー」で運用すればいいじゃんということに思い当たったので、少し前にデータを移行しました。
「自宅サーバー」は、言うほど立派なものじゃなくて、写真の通りのシングルボードコンピュータ(SBC)です。今はkifu.meの利用者がとても少ないので、これ一枚で十分さばけます。なおかつ、SBCと電源アダプタ+SDカードを合わせても、飲み会2回分くらいの値段です。

自宅サーバーにした結果、保存できるデータの容量が格段に増えたので、これまで制限していたXGファイルのアップロード可能数は、2000ファイルまでに変更しました。

kifu.meは、ポジションをアップロードして共有する機能がありますが、私としてイチ押しの機能は「検索」機能の方です。これまでの全棋譜を対象に検索することも簡単に出来ますので、ぜひ使って欲しいです。どんなことが出来るかは、また別の記事で紹介したいと思います。

最後に、kifu.meは無料のサービスということにしましたが、「寄付」はいつでも受け付けております。

2018年3月11日日曜日

初手で一番難しいのは たぶん64

kifu.meは、データベースに登録した棋譜を検索することができますが、データの分析をすることもできます。出目とスコア、何ロール目かをキーにして集計する機能をリリースしました。


これを使うと、自分がどんな場面で多くミスしているのか気づくことができると思います。例えば初手ムーブでエラーの多い出目を調べてみましょう。私のムーブを集計した結果です。
初手で平均エラーが一番多いのは64だと分かりました。次に、初手64の条件で、どのスコアでエラーが多くなっているか見てみましょう。
いろいろ出てきましたが、分かりやすいところで、2away-4away4away-2awayの場合をみてみましょう。このスコアはご存知の特殊スコアなので、4away側はギャモンが取りたい、2away側はその逆で取られたくありません。この状況が初手の選択に大きく影響するので、最善手とそれ以外の手との期待値の差が大きくなります。2away-4awayで初手64はアクションプレイ、4away-2awayでは2ポイントメイクが最善となります。

近頃はこのパターンで間違えることはなくなりましたが、全データを対象に集計するとこのような結果となりました。過去1年分の棋譜に期間を絞ると、今度は43の間違いが多くなりました。例えば、2away-4awayではツーメンダウンが良いことになってますが、つい最近も間違えてました。

序盤のパターンを丸暗記できればよいのですが、私にはそんなことできそうもありません。なので「これ間違えたらダメでしょ」という大きなエラーについて、こんな感じでつぶしていこうと思ってます。